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ギャンブル依存症から抜け出す!借金地獄に陥らないための方法

ギャンブル依存症から抜け出す!借金地獄に陥らないための方法

人間は、基本的に何かに依存をするものです。毎日の暮らしにメリハリをつけるため、趣味に没頭する、家族の存在をよりどころに仕事を頑張るなど、大小を問わずして、さまざまな依存はあるものです。

生活の中で、何かに適度な依存をすることは、心の支えとなり、たとえ少々つらいことや苦しいことがあっても、乗り越えられる力をもたらしてくれます。

しかし、同じ依存でも、極端に依存したり、心身をむしばむ対象に依存をしてしまうのは、決してよいことではありません。

ギャンブル依存、アルコール依存、薬物依存などさまざまな「依存症」と呼ばれるものがあります。中でも、ギャンブル依存は、直接的に借金の引き金になりますし、依存からの脱却が難しいと言われています。

ギャンブル依存症の場合、賭けに負けると当然お金が出ていきます。見境なくギャンブルにお金をつぎ込むほど依存度が高くなっていくと、毎月の稼ぎだけではギャンブル費用が足らなくなり、借金にまで手を出してしまうことになります。

また、今までの金額では刺激が物足りなくなり、どんどん多額の賭け金になっていきます。そうなると借金に借金を重ね、当然返済するめどもたたないので、家計は火の車になっていきます。そう、まさにギャンブル依存症は、借金地獄への一本道なのです。

自分ひとりが借金を負うならばまだしも、“手をつけてはいけないお金”をギャンブルに使ってしまい、家庭崩壊につながったり、会社からの解雇を言い渡されるケースも少なくはありません。

「症」とつく以上、これはもはや病気の一種なのです。ですが、病気ならば治す手立てはあります。病気を治せば、ギャンブルでお金を浪費する心配もなくなります。そこで、今回はギャンブル依存症の危険性と、ギャンブルから抜け出すことで、借金地獄に陥らないようにするための脱出ノウハウをお伝えしていきます。

ギャンブル依存症とは?

ギャンブル依存症とは?

一昔前まで、ギャンブルに明け暮れる人を見ると、「あの人は意思が弱い人だ」「いい歳をして賭け事に狂うなんて大人のやることじゃない」などと、本人の意思の問題とされていました。

しかし、1970年代以降の医療研究の結果、病気の一種であるという認識が広まり、現在では、れっきとしたひとつの精神疾患として扱われています。研究と統計が進んだ今では、なんと日本では、成人の約6%、がギャンブル依存症であるという統計結果が出ています。つまり、人口に換算すると、日本人の中で約400万人もの大人がギャンブル依存症になっている、深刻な社会問題でもあるわけなのです。

さらに問題をやっかいにしているのは、この依存症は本人にも自覚しにくいこと。依存症であっても本人が否定し、「やめようと思えばいつでもやめられる」と思っているところが最大のポイントなのです。しかし、心の奥底では「やめたくてもやめられない」という悪巣が根を張っているのです。

ギャンブルへの依存度を測る診断テスト

そこでまず、あなた自身がギャンブル依存かどうか、一度チェックしてみましょう。これからする10の質問に「はい」か「いいえ」で答えてください。

1)仕事や勉強をしているとき、ふとギャンブルのことを考えて手が止まってしまうことがある

2)自由なお金があると、賭けのある遊びに使いたくなる

3)日ごろ生活の中に賭け事の緊張感がないとイライラしてしまう

4)一度負け始めると、意地でも取り返したくなる

5)ギャンブルをやめなくてはいけないと一度でも思ったことがある

6)家族や恋人にうそをついてギャンブルをしたことがある

7)ムカつくことがあれば、ついギャンブルの場に行きたくなる

8)負けた分をとりかえすために、ギャンブルの攻略法を勉強している

9)始めたころよりも掛け金が上がってきている

10)ギャンブルが原因で人と衝突したことがある

どうでしたか? 実は、たったひとつでも「はい」があれば、ギャンブル依存症への道を進んでいるといえます。「はい」が2つ以上、もしくは数が増えれば増えるほど、ギャンブル依存度は高いといえるでしょう。つまり、意識していなくても、あなたは依存症患者なのです!

しかし、大事なのは、まず自分がどのような状態であるかを知ること。「該当するところがたくさんあった……もうダメだ」と考える必要はありません。今の状態を受け入れ、自覚することから克服への道は続いていくのです。

ギャンブル依存の人の特徴

ギャンブル依存の人の特徴

ギャンブル依存症の人が最終的に口にする言葉は、「やめたくてもやめられない」です。これはどの依存症においても同じことです。ギャンブルの場合は、自分にとって明らかに不利益なのにも関わらず、自分の行動をコントロールできないことです。

行けば、お金をどぶに捨てるようなものだと頭ではわかっているのに、足はギャンブルへと向いてしまうのです。パチンコ、スロット、競馬や競輪、ひいては宝くじや株のトレードなどもギャンブルの一種だと言えるでしょう。

もちろん、ギャンブルをする人全員がギャンブル依存症だと言っているわけではありません。お付き合いでスロットや競馬をたしなんだり、一年に数千円程度の宝くじを買う程度ならば依存ではありません。

ギャンブル依存症者にはいくつかの共通する特徴があることもわかっています。例えば次のようなものです。

  • ギャンブルをすることは、自分の心を安定させるためのリラックス(ストレス発散)方法だと思っている
  • ギャンブルでうまくいけばお金を稼ぐことができると思っている
  • ギャンブルをしない人は人生の大半を損して生きていると思っている
  • ギャンブルをしている自分は勇気がある人物だと思っている
  • ギャンブルに興味がある自分は頭がいいと思っており、必ず勝って、今までの負けぶんを取り返せると思っている
  • 自分は完全にギャンブルをコントロールしてできていると思っている。
  • 別にやめる必要はなく、少し数を減らすだけで自分の人生に悪影響は何もないと思っている
  • たくさんのお金を投入できる人を見るとダイナミックさに尊敬の念を抱く
  • ギャンブルでお金がないのでなく、お金がないからギャンブルをして何とかしようと思っている
  • お金は二の次、やっていれば必ず勝てるときがあると思っている

たとえば、こんなふうに、本心から思ってしまうわけです。しかし、これらのことを健常者が見たら、まるであきれてものが言えないほど愚かな考えです。この記事を読んで、「お前に何がわかる?」と思っている方もいるでしょう。

しかし、あなたが今、腹を立てていることは、あなたの中に巣くうギャンブル依存症が腹を立てているだけ。あなた自身の本心ではありません。あなたからギャンブルを取り上げられると困ってしまう病巣が、あなたを怒りに向けているだけなのです。

異常な渇望と離脱症状

では、ギャンブルの病巣は、ギャンブルができない状態になると、あなたをどのような状態に追い込むのでしょうか。

まず、異常なまでにギャンブルに行かせたいと思わせるようになります。病巣はあなたを、週に1回程度だったらパチンコ通いを、毎日の日課にさせてしまったり、仕事中でも営業で少し時間が空いたらパチンコ店に入りたいと思うような「渇望」状態にもっていきます。そして、イライラしたり、おかしな汗をかいたり、手が震えはじめたりします。これが離脱症状です。

こうなると、後は下り坂を転がるだけ。昨日と同じ賭け金、賭けの内容だと満足ができなくなり、より大きなお金を賭けたり、より刺激のあるギャンブルへと興味が向いていくようになります。

さらには、仕事や家庭のことなど、大事なことについてあまり考えられなくもなってしまいます。つまり頭の中がギャンブルでいっぱいになってしまうのです。仕事をしていても、仕事終わりでどこの店に行こうかと考え続けるあまり、それまでは縁のなかった凡ミスを連発するようになってしまったり。友人との約束よりもギャンブルを選んで、気が付いたら人付き合いが悪くなっていたり。最悪の場合は、止める家族に暴力をふるってでも出かけるようになってしまったり……。

その後のことは想像に難くありません。しかし、それでも頭の中はギャンブルだらけですので、本人は自分の人生が激しく傷ついてしまっていることに気が付かないのです。

ギャンブル依存の犯人はドーパミン?

ギャンブル依存の犯人はドーパミン?

ドーパミンという物質のことをご存じでしょうか。これは、人間の脳で生成される物質で、幸福物質と呼ばれるものです。嬉しい、幸せだと感じたり、楽しいことをしている時間には、脳内でこのドーパミンが生成・分泌され、本人に快楽をもたらしていきます。

褒められたり、仕事や勉強で目標を達成したときのすがすがしさや気持ちよさを感じるときも、実はこのドーパミンが深く関わっているのです。ですので、ドーパミンが何も悪玉であるわけでないのです。ドーパミンをうまく使えば、仕事などでのモチベーションを高めることもできますし、行動力や仕事・勉強の成績もぐんぐんアップしていきます。

しかしドーパミン自体に、ものの善悪の判断能力はありませんから、ギャンブルなど負の連鎖をともなうものに影響してしまえば、その負の連鎖を増長させてしまうことになるわけです。

「だったら、最初にビギナーズラックではなく、大負けしていれば、ギャンブルでドーパミンが出ることはなくなるよね? 幸せとは反対の、嫌なイメージが付くわけだから」

こう考える人も中にはいますが、決してそうだとは言い切れません。人間の性質上、何かを得ることよりも、得ているものを失わず保持し続けることが大事だとされています。つまり、一度負けてしまうと、今まで自分が持っていたものを奪われたと感じ、必ず取り返さなければという焦りが生まれてしまうわけです。

ドーパミンの影響で、楽しいからやめられないということも理由のひとつではありますが、実はこの「取り戻さなければ」という強迫観念のほうが強く影響しているのです。ギャンブル依存症患者の大半が、本当はやめたいのにやめられないと感じるのは、この強迫観念があるからなのです。

なぜギャンブル依存症になるの?

ギャンブル依存症になる原因を探ると、実にさまざまな理由・原因が考えられます。大きく分類すると、「個人的な要因」「家族の影響からくる要因」「社会的にもたらされる要因」に分けられます。

【1】個人的な要因

ギャンブル依存症は、誰にでも発症する可能性がある病気です。特定の性格や、特定の環境下にいる人だけが発症するわけではありません。しかし、人生や社会生活の中で「この世の中は自分にとってとても過ごしにくい、生きにくい世の中だ」と感じている人は特に陥りやすいと考えられています。

うつ病や発達傷害、境界性パーソナリティ障害などの精神疾患を抱えている人も同様です。またアルコール依存、薬物依存などに悩まされている人は、併発してギャンブル依存にもなりやすいデータがあります。

また、自分への評価を自分で不当に貶めている人も、ギャンブル依存の傾向は強く見られます。偶然に大勝ちをすると「自分には運が味方についている。賭け事の才能があるんだ」と錯覚し、そこで自己評価を高くしようとしてしまうこともあるのです。これはとても気持ちのいい“上昇”ですから、ドーパミンが分泌され、快楽状態に陥ることになるのです。

つまり、日常で充実感を得ることができない(いわゆるリア充になれない)と感じている人や、自分自身に自信を持てておらず反対に劣等感すら感じている人、目標も夢もなく毎日うつろな気持ちを感じている人などが陥りやすいのです。

【2】家族の影響からくる要因

実は家庭環境もギャンブル依存症になる要因を多くはらんでいます。例えば幼少のころより、ギャンブルが身近にある場合です。子供のころから両親や親族、周囲の人がギャンブルを日常に取り入れ、家庭でもギャンブルの話をしていたりすると、ギャンブルに対して抵抗感を感じないまま育っていきます。

また家族に連れられてギャンブルに連れていかれたという子供などは、家族から大きな要因を与えられていると言っても過言ではありません。よくあるのが、依存症の母親が小さな子供をパチンコ店に連れていき、朝から晩までパチンコ店が子供たちの遊び場だったというケースもよく耳にします。これらは典型的な家族要因だと言えるでしょう。

また、たとえ家族がギャンブル一家でなくても、心理的トラウマになるような問題がある過程だと、ギャンブル依存症予備軍になりやすい傾向にあります。例えば、両親がお酒の問題を抱えていたり、家庭内暴力がさかんだったり、貧困で家の中が暗鬱なムードであったりなどです。

そのような環境下で育った子供は、過度なストレスを抱えており、また欲求不満や孤独といった心の問題を受けやすいこともあるので、ギャンブルに我を見失いやすいと言われています。

【3】社会的にもたらされる要因

最後に、社会的にギャンブルが容認されている環境の中にいると、ギャンブルへの危険意識が薄められてしまうという問題があります。

こと日本は、ギャンブルに対してはかなりゆるく、寛容な社会であると言えます。テレビを見るとパチンコや競輪・競馬、ボートのテレビCMがしきりに流れていますし、ゲームセンターをはじめ、遊技場と呼ばれる場所もあちこちにあります。

実意は、世界中のギャンブルマシーンの約60%が日本に集中しているという統計もあり、ギャンブルの本場と言われるラスベガスやマカオも顔負けのマシーン導入率を誇っていることがわかっています。

ついでに言えば、先に書いた日本人のギャンブル依存症発生率が国民の6%であることに対し、世界各国の平均は3%程度。ゆうに倍以上の依存症患者を生み出す日本は、まさにギャンブル依存症の温床と言われてもおかしくはないのです。

さらに銀行や消費者金融で簡単にお金を借り入れられる環境にあるため、負けては借りてつぎ込む連続になります。こうして多重債務に陥り、債務整理や自己破産への一途をたどる人も少なくはありません(ただし、ギャンブル理由の自己破産は認められない法律になっています)。

ギャンブル依存症から抜け出す方法

ギャンブル依存症から抜け出す方法

ギャンブル依存症は、精神的な病気の一種。したがって完全回復を目指すということは、完全にギャンブルとの関係を断つことにほかなりません。決意したからには、最低でも1年間はギャンブルには手を出さない覚悟を持ってください。

もしすでに借金をしている人も、これ以上の借金を増やさないように、借金地獄から脱出できるように、今、決意を声に出してください。

「私は、1年間は絶対にギャンブルをしない! 天地天命に誓って、絶対にギャンブルには手を出さない」

同じことを10回繰り返して言ってください。できれば大きな声で!

それができたら、次にこう言ってください。

「1年後には、心も身体もバランスが取れた、新しい自分になっている! その先はもうギャンブルを必要としない自分になれている!」

これは100回繰り返してください。できましたか?

では、その決意をもとに携帯電話を開いてください。あなたが最も信頼を寄せる人の番号を探し出してください。そして電話をかけます。

まずは周囲に相談をしてみる

まず最初に取り組んでほしいのは、「誰かに相談すること」です。ギャンブル依存症は、自分の意思の力だけではどうにもできないことのほうが多いもの。ひとりではなく、複数の人へ相談し、つらい状況を打ち明けることから始めましょう。

今からするのは、その相談のアポイントとりです。躊躇している暇はありません。

もちろんプライドもありますので、自分の弱みを見せたくはないかもしれません。しかし、人へ相談することにはメリットもあるのです。例えば、人に話すことで自分の問題を自分自身で整理することができます。

よく人に話すと考えがすっきりするということがありますが、あれは言葉として口に出し、人へ理解してもらおうという作業が、考えの整理整頓になっているからにほかなりません。

そして、相談をすることで自分自身でギャンブルをやめようという強い意識を持てるようになります。人に話すことで、共感を得て、ストレスとなっていた悩みが消えることもよくある話。このような形で人を頼るのは決して悪いことではないのです。

では、思い切って、通話ボタンを押してください。

ギャンブルをする理由を洗い出す

相談者との約束をとりつけることができたら、それまでの間にできる準備を進めていきましょう。その第一弾は、「なぜギャンブルしているのか」を洗い出すことです。

ギャンブルは、基本的にリスクがともなうもの。リスクに対して、リターンという喜びがあるから、刺激を感じられます。「背筋がぞくぞくするほどの刺激」を求めて、人生を左右するほどの大金を投じるケースもあります。

こうした刺激は、先ほど登場したドーパミンの大量分泌を促し、興奮で思考を麻痺させてしまいます。それでは破滅の一途をたどりますから、人間は防衛本能で、興奮を抑えるためのコルチゾールという鎮静物質も分泌します。

すると無理やり鎮静化させられたわけですから、より強い刺激でコルチゾールの鎮静作用を上回ろうと、さらに強い刺激を求めていくようになります。こうした負の連鎖を、自分で意識することが大事なのです。そのための書き出しだと思ってください。

目の前に紙とペンを用意し、テレビなど余計な雑音はすべて消してください。携帯も電源オフ。そして考えてください。「どうして私はギャンブルをしているんだろう?」と思い当たることをどんなことでもいいから書いてください。

「もう出てこない、すべて書き尽くした」と思いましたか? ではそこからあと10個、無理やりにでもしぼりだしてください。できましたか?

この書き出すという行為は、無意識のうちに続けていたことを、意識下に引き出すという作業です。何も考えずに、習慣や惰性としてやってしまっていたことを、意識という白日のもとにさらけだしたわけです。

習慣というのは、良い方向にも悪い方向にも向きますが、ギャンブルについては「今月はお金が厳しいなあ……よし、ギャンブルをせずに、少しでも節約して生活しよう」と考えていても、気が付いたらパチンコで数万円すってしまっているという無意識状態でのリスクにつながります。書き出すことで、無意識の領域にあったものを意識できるようになっていくのです。

お金の流れを把握しよう

次に、毎日使っているお金の流れを一度紙に書きだしてまとめてみましょう。家計簿とまでいかなくても、カレンダーに、その日使ったお金を書き出すようにしてください。もし細かい金額がわからない場合は、おおよそでも結構です。

なぜこのようなことをするかというと、日常的なお金の感覚を取り戻すためです。ギャンブル依存症になっている人は、興奮状態になると1000円を10円くらいの感覚で使ってしまうことがあります。そして、出ていったお金のことを(自分にとって都合の悪い情報を)忘れて、またギャンブルをしてしまうわけです。

さらにギャンブルでは偶然勝つ日もありますから、特に大勝ちしたような日には得をした気分になります。しかしこのカレンダー作戦ならば、累計で見渡せば、損をしていることに気づけるはずです。1カ月ごとに集計すると、とんでもないお金を使っていて、驚いてしまう人も決して少なくはないのです。

ギャンブルを遠ざける

カレンダーができたら、身の回りにあるギャンブル情報などを徹底的に遠ざけてください。パチンコ雑誌や本、DVDなどはすべて捨てましょう。また外へ出るときも、ギャンブルの広告がある道を避け、もちろんギャンブル施設の近くを通らないようにします。さらには、財布の中にお金を入れないという作戦も有効です。

こうして環境が整ったら、ギャンブル克服日記やブログなどをつけてみましょう。何日辞められたら、自分の好きなものや役立つものを自分にプレゼントするようにして、ギャンブル以外でどんな楽しいことがあったか、それを毎日探して書いていくのです。

次第に、ギャンブル以外の楽しいこと、ささやかな幸せを見つけやすくなっていきますので、自然と思考がギャンブルから離れていけるはずです。この日記やブログは、最低1年間は、雨の日も風の日も、病気のとき以外は絶対に1日も休まないようにしてください。

ポイントは、自分へのご褒美です。今までギャンブルで使ってきたお金を、自分に有意義なものに変えるわけですから、それだけでも効果的です。当然ながら、ご褒美がギャンブルになってはいけません。

それでもどうしてもギャンブルをしたくてたまらなくなったら、次のどれかの行動をしてください。

  • 森、海、川、山など自然の中に1時間以上身を置く
  • 大切な人と食事をしてから、ギャンブルをしようかどうか考える
  • 両親や子供と電話して感謝を伝えてから、ギャンブルをしようかどうか考える

こうした準備ができたら、相談に乗ってくれる人に会いに行きましょう。相手もあなたの努力や決意を知って、力になってくれるはずですし、あなたがもし誘惑に負けそうになってしまったときは止めてくれる防波堤になってくれるはずです。

その他の依存症治療

その他の依存症治療

ギャンブル依存症は精神疾患の一種ですから、クリニックや病院、また自助グループといったところから治療サポートを受けることもできるでしょう。

日本では、病院やクリニックで医師によるカウンセリングや診断と治療を受けることができます。また、同じ依存症患者を集めたグループごとに教育や精神療法のワークプログラムが用意されていますので、科学的な見地から治療を行うことも可能です。ギャンブル依存症に適応した医療施設は決して多くはありませんが、本気でやめたいと願うなら自分の住んでいる地域からネットなどで探してみる手はあります。

一方の自助グループというのは、同じような境遇の人たちと手を取り合って、励ましあい、共感しあって、一緒に依存症脱却を目指すものです。自分とギャンブルについて皆の前で話し、同じように自分も仲間の話を聞くなどのワークが中心です。

自助グループは、ボランティアで運営する団体が多いので、参加費などで多額の費用捻出する心配などはないでしょう。また運営者も、かつてはギャンブル依存症で苦しんでいた人たちが、同じように苦しんでいる人たちを救い出していきたいという志で運営していますので、とてもよい理解者になってくれるはずです。

何より、立派に依存症から脱却していく仲間の姿を追って、自分も励まされますし、また自分の姿を見てがんばっている仲間を見て、「くじけてはいけない」という気持ちにもなれるのです。

まとめ

先にも出てきましたが、ギャンブルによって背負った借金に対して、債権者や法律は厳しい態度を見せます。ギャンブルによる自己破産は認められていませんので、債権に対する「最後の一手」は打つことができません。あくまでも、自力で返し続けなくてはいけなくなります。

ギャンブルを続けながら借金を返済するということは、まず不可能です。したがって、借金地獄から抜け出すということは、すなわちギャンブル依存症そのものを克服するしかありません。

まだ借金をしていなかったり、借金が少なかったりする場合は、いち早く借金を返済できるよう依存症へと向き合いましょう。またすでに多額の借金がある場合は、法律の専門家に相談するなどするべきでしょう。

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