借金

借金返済の悩みをあなたでも解決できる現実的な手順と方法

借金返済の悩みをあなたでも解決できる現実的な手順と方法

このページをご覧になっているあなたは、もしかしたら現在、借金でお困りになっているのかもしれません。借金返済の悩みを周りの誰にも相談できず苦しんでいる状況かもしれません。

中にはもう首が回らなくなって、毎日借金のことしか考えられない人や、返しても返しても元本が減っていかず、いつまでも支払いのプレッシャーに苦悩している人もいるでしょう。

借金をする理由は、人それぞれで、やむをえず生活費の足しにしてきた借金が積もり積もってしまった人もいれば、ギャンブルや遊びのお金を工面するためにした借金がいつの間にか膨れ上がっている人もいます。

この記事では、借金を正しく理解して、借金での悩みを少しでも減らすためのガイドラインとして役に立ててもらえるよう、借金完済への現実的な手順やノウハウをお伝えします。

借金は正しく理解することが大事

借金は正しく理解することが大事

どういった理由で借金をしたとしても、借金を返済できない人には、ひとつの共通点があるのです。それは「借金を正しく理解していない」ということ。逆を言えば、借金をしても返済できる人は、借金の仕組みを理解して、計画的に返済することができているわけです。

実は、この差は生活の面でも精神的な面でも、とても大きな違いとなって表れます。無計画な借り入れをしてしまうと、結局いつまでたっても支払い終えることができません。そして借金のための借金を重ねてしまったりと、いわゆる「借金地獄」に陥ってしまいます。

ですので、今、借金で苦しんでいる人が(それがあなたならば)、まずは借金を正しく理解することから始めなくてはいけません。「あとでいいや」「考えたくない」と借金をしている現実から目を背けるのではなく、きちんと向き合ってください。

いきなり自己破産をするな!

「もうダメだ、自己破産だ……」といきなり極論に走らないようにしてください。自己破産については、後で詳しく述べますが、この自己破産は安易に選んではいけません。なぜならば、借金をゼロにする代わりに、犠牲も多く強いられる諸刃の剣だからです。

たとえば、自己破産をすると時価20万円以上の財産は没収されてしまいます。また自己破産の手続きをしている間は、仕事にも支障が出るケースがあります。そうしたことを知らないで、いきなり自己破産を選んでしまうと、後々大きな後悔をしてしまいかねません。

まずは一度立ち止まって、この記事の続きを読んでみてください。今回は主に消費者金融の例をあげてみましょう。

元金が減らないのにはワケがある

元金が減らないのにはワケがある

まずは借金を正しく理解するところからが、真の返済計画のスタートとなります。毎月の借金返済を行っていく中で、こんなふうに思ったことはないですか? 「あれ、なかなか元本が減っていないな……」。

そういう人は、一度返済方法を確認してみてください。そこに「リボルビング払い」と書かれていませんか? これは通称「リボ払い」、正しくは、残高スライド元利均等リボルビング払いという仕組みです。

リボ払いとは、簡単に言うと、残高に応じて、毎月一定の金額(金融業者指定の金額)を支払うものです。「分割払いってことでしょ?」。いいえ、違います。分割払いは自分で返済回数を決めることができますが、リボ払いはそれができません。

そればかりか、残高の総額が少なくなるにつれて、月々の指定返済額も小さくなるので、一見して楽になっていくように見えます。たとえば、元金(総残高)が50万円の場合は月々の支払いが1万8000円であるのに対し、元金が10万円を切る場合は8000円で済む、というような具合です。

意外と知らないリボ払いの罠

一見すると、1万8000円と8000円では月々の支払額が1万円以上も違いますので、願ったりかなったりに見えるもの。しかし、返済回数を自分で決められないということは、借り入れ側にとっては非常に不利な条件なのです。

基本的に借金をした場合は、必ずと言っていいほど利子がつきます。リボ払いで毎月返済する額のうち、一部が利子の支払いに充当されていきます。そして残りの金額が元本の返済にあてられます。

たとえば、借金が50万円ある場合、年間利息が18%だとすると、利息は年間で9万円になります。それを12ヵ月で割ると、月間7500円の利息になってくるわけです。つまり、毎月の返済額が1万8000円だとすると、元本の返済にあてられているのは1万500円。利息分が、毎月返済額の約4割にもなっているのです。

返済の半分近くが利子の支払いに回っているということは、当然ながら元本が減っていくペースは遅くなり、返済期間も長くなってしまうわけなのです。これが、リボ払いの罠なのです。このような借金の仕掛けを理解しなければ、正確な返済計画が立てられないのです。

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まずは借金を洗い出そう!

返済計画を立てる前に、もっとも大事なことをお伝えします。一番に、借金をきちんと返済する覚悟を持ってください。「必ず返済する」「これ以上新しい借金はしない」、そう心に強く誓ってください。これができていないと、計画を立てたところで、また別の借金に手を出してしまうので意味がありません。

そして返済計画はどんなことがあっても死守すると心に決めてください。なにより優先することは、借金を返して身軽になること。美味しいものを食べたり、楽しい遊びをしたりするのは、返済してからいくらでもできます。

もう一度言います。今、この瞬間に、腹をくくってください。声に出して言ってください。「必ず借金を返済する!」。言えましたか?

そもそも借金をしてしまうのは、手元にお金がないからです。ありあまるほどのお金があるのに借金をする人はまずいません。毎月自分が得ている収入の中で生活を組み立てていけば(または遊興費などを捻出すれば)、必然的に借金をしなくてもよくなります。借金をしてしまった人は、この計算ができていなかったというケースがほとんどなのです。

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借入金額を一覧表にしてまとめる

借入金額を一覧表にしてまとめる

では、まずは次の箇条書きにしたがって、借入金額を一覧表にしてまとめてみてください。

  • 借入先(何件あるか?)
  • 借り入れた金額(借入残高はいくらあるか)
  • 借り入れの利率(年に何%か?)
  • 毎月の返済額と設定された返済期間

ここまで整理ができましたか? 思っていた以上に膨大な金額になっていて、驚いてしまっている人もいるのではないでしょうか。絶望的な気持ちになってしまったかもしれません。でも落ち着いて、先に進んでいきましょう。次に、毎月の生活費をチェックしてみましょう。

  • 毎月の収入はいくらか?(アップダウンのある人は、平均額はどれだけあるか?)
  • 家賃の支払い、車などのローンはいくらの設定になっているか?
  • 光熱費
  • 食費
  • 携帯電話代
  • その他の決まった支出

どうでしょうか。どんぶり勘定で日々を過ごしてしまっていると、生活費と借金の差額に驚いてしまいませんか。でも、これが今のあなたの現実です。借金を減らすためには、生活費を見直して、利息を極力支払わないようにすることが大事。そのために、今作成した一覧表は常に大事に持っておいてください。

また、一覧表の下に、こう書いてください。「返済遅れが3ヵ月続くと、ブラックリストに載ってしまう! 必ず返済日は守れ」と。先ほどの決意を忘れないようにするためです。この一覧表は、あなたの決意を鈍らせないためのお守り代わりだと思ってください。

1日でも早く返すこと意識する

借金と生活費の全容が見えてきたら、今度は借金の返し方について検討していきます。借金返済には鉄則があります。それは「1日でも早く返済すること」です。日延べすればするほど利息がかかってきて、本当は払う必要のないお金を吸い取られてしまうことになります。借金の一番の敵は、この利息なのです。

利息をやっつけるための主な対策は、2つあります。ひとつめは、金利が低い銀行系のカードローンに乗り換えること(もしくは複数の借り入れを一本化してしまうこと)です。俗にいう、おまとめローンです。もうひとつは、高金利なところから集中的に減らしていくということです。

おまとめローンを上手に活用

おまとめローンは、複数の金融業者から借りている額を、ひとつの銀行系業者から借り入れ、ほかの残高をすべてゼロにしてしまうというもの。一見して1社の残高が大きくなってしまうように見えるので、不安になるかもしれませんが、さまざまなメリットがあります。

おまとめローンでは複数の借金をひとつにまとめてしまうため、債務の額が大きくはなりますが、そのぶん金利が低くなるのが最大の特徴です。月々の返済が楽になれば、生活費などの工面で巻き返しをはかることは十分可能なのです。

さらに、複数あった返済日(同日のケースもありますが)が、1日になるため、返済計画を立てやすくなり、精神衛生的にも大変健全な生活を意識できるようになるのです。また返済日を見落としてしまうというリスクも小さくなります。

ただし、おまとめローンを組むならば、基本的には銀行系であることが重要です。「おまとめできます!」とうたっている業者もありますが、大手銀行系のカードローンのほうが審査に通りやすいからです。また金利が今よりも低くならないと、意味がありません。まとめたのはいいけども、金利が高くなってしまったというのでは、元も子もありません。

ただし、借り入れ件数が5件を超えていたら、審査に通るのが難しくなります。その場合は、いったん3件以内になるよう、減らしてからにしましょう。件数を減らすときにとりたいのが、高金利なところからつぶしていくという方法。もしもまとまったお金が入るようでしたら、金利が高いところの支払いを一気に終わらせていけるようにしてください。

一方、もしすぐに完済できそうな額のところがあれば、そちらを優先してもかまいません。大事なのは件数を減らすことなのです。着実に減っていく様子を見ると「よし、がんばってまだまだ早く返す努力をするぞ」と思えますが、複数から借りている場合はなかなかそういう心境にはなれないものなのです。

繰り上げ返済して毎月の利息を縮小

さて、おまとめローンなどを使って、自分で債務を管理できるようになったら、いよいよ借金への反撃の開始です。ここでいう反撃とは、「繰り上げ返済」のことです。つまり、決められた額を毎月支払うだけでなく、毎月の支払いをなるべく規定額以上にしようというものです。

繰り返しますが、消費者金融がリボ払いをさせようとするのは、そのほうが金利をしっかりと取れるからです。利息で儲けているわけですから、当然と言えば当然です。ここで「決められた額を払うのがリボ払いのルールなんでしょ? 決められた額以上でも以下でもいけないんじゃないの?」と思った方、ちょっと待った! 

実は金融機関が設定している毎月の返済額は「最低限の返済額」となっており、その返済額を上回って支払ってはいけないというルールはないのです。例えば残高が50万円あり、毎月の返済額が1万8000円だとしても、別にひと月に3万円支払ってもいいし、5万円でも好きなだけ払えるのです。

請求が来るのは1万8000円ですが、「ここは毎月の支払額をがんばって3万円にするぞ!」と自分でスケジュールを決め直したとしましょう。すると利息の返済にまわるのは7500円ですから、2万2500円は元本を返済していくことになります。こうなると毎月の利息は、先ほどの例の約4割から、25%程度に縮小されていきます。

このやり方でいけば、元本が消えて行けばいくほど返済が早く終わっていくわけですから、月々、金融会社から決められた額だけ支払って、必要以上の利息を支払うのがばかばかしくなってくるはずです。これを繰り上げ返済といいます。

どうやって繰り上げ分を捻出する?

どうやって繰り上げ分を捻出する?

もっとも無い袖は振れませんから、繰上げしたいだけの額をどこかから捻出しなくてはいけません。「給料は決まっているから、そんな余分なお金ないよ」と思うかもしれませんね。そこで、お勧めしたいのが、ちょっとした副業と会計の見直しのダブル攻撃です。

よく考えてみてください。何度も例に出している残金50万円の場合だと月々の支払最低額は1万8000円ですね。3万円を支払いたいとなると、1万2000円を何とかすればいいわけです。

半分を副業でまかない、半分を家計のやりくりで賄うとしたら、副業で稼ぎだすお金は月々6000円でいいことになります。単純に考えると、時給1000円のアルバイトをすれば、6時間で終了。これ、がんばれば1日で稼いでしまえる額ですよね。

副業

副業が禁止されている会社もありますので、大手を振ってアルバイトができない人は、ネットを利用した在宅での内職なども探せばあります。大きなお金を一気に返そうとすると一獲千金を歌う悪徳業者に騙されてしまいますが、6000円程度をひと月でコツコツ稼ぎだすならば、堅実で信頼できる在宅ワークにしましょう。

もちろん、時給や報酬が高ければ高いほど繰り上げ返済に充当できるお金が増えるので、よりいい条件を.選ぶに越したことはありませんが、焦りがなければ普段の仕事をしながらでもやっていけるはずです。

そして家計の見直しで残りの6000円を捻出するわけですが、家計の見直しも徹底すれば案外多くのコストカットができるのです。たとえば次のような感じです。

携帯電話代

まずは一度、自分の加入している携帯電話のキャリアを尋ねてみて、不必要な有料プランやサービスを次々と削っていきましょう。また通話料なども、かけ放題、パケット通信し放題など、豪勢なものではなく、比較的安いものに変更することでかなりの浮きが出るはずです。もしも携帯の電話番号がなくても、ネットさえあれば生活にそれほど困らないならば、キャリア契約を見直したり、携帯電話そのものを手放してしまうのもひとつの考え方です。

インターネット代金

家庭で使用しているインターネットのサービス代金も見直しの対象です。スマホを持っているならば、それだけで十分ではありませんか? 毎日、必要に迫られてパソコンでネットを見ていますか? 時々、ネットをちらりと見るだけなのに、高額な回線を使用しているとなると、これも無駄遣いと言えます。

交通費、ガソリン代

車を使用している人は、毎月のガソリン代も大きなものになるはず。また車は、維持管理費、駐車場代、税金などさまざまなコストの温床です。もしほとんど乗っていないならば、借金を返し終わるまで、車を手放してしまうのも一つの手。ガソリン代も、近くに買い物に行く程度ならば車ではなく自転車だったり、健康のために歩きで行くなど、考え方を切り替えましょう。どうしても必要な場合は、ガソリンスタンドを安価なセルフサービススタンドにするなど、工夫はいくらでもできます。

住宅ローン、マイカーローン

住宅ローンやマイカーローンなどのローン類は、借り換えを検討してみましょう。金利が低いところで、うまく借り換えができるところが見つかれば、毎月の返済額がかなりセーブできるはずです。賃貸ならば、家賃が安いところに引っ越しをするのも一つの手。5000円安いところに引っ越すだけで、年間にして6万円も早く借金返済ができるのです。

光熱費

節電、節水は基本中の基本です。請求書や領収書をこまめに見て、使用料を15%だけでも下げるようにしてみましょう。冬場、陽があたってあたたかい日中はエアコンを消して、少し厚着をするなどの工夫をし、電気もこまめに消すようにすると15%カット程度は簡単にできるはずです。

食費

借金を返し終わるまでは、できるだけ外食を控え、自炊や弁当を持つように心がけます。また節約のために、買い物は閉店間際の割引を狙うなど時間帯も考慮するといいでしょう。「なんだか貧乏くさいな」と感じたら、発想を切り替えて、「この機会に節約しながらできる料理を覚えよう」と勉強のために自炊をするのだと自分に言い聞かせるのです。男でも女でも、料理上手は尊敬されるので一石二鳥です。

その他

このほか、生命保険も支出が大きいものは一時的にやめて見直すほか、洋服や必要雑貨はリサイクルショップ、中古ショップで購入するなど、できることはたくさんあるのです。ここまで読んで気が付いた人もいるかと思いますが、これだけ徹底していたら、家計の見直しは6000円どころではなく、もっと大きな額を節約できているはずです。

そうなると、もしかしたら副業をしなくてもいいかもしれませんし、がんばって副業をして、3万円以上月々支払うことだってできるようになります。それはつまり、月々の元本返済額を増やすことにつながるわけなのです。

返済計画を守り、気を緩めず意識改革する

返済計画を守り、気を緩めず意識改革する

何度も繰り返しますが、借金は1日でも早く返すに越したことはありません。借りている状態は、すなわち時間が経つにつれて利息が増えていく状態であるわけです。それと同時に、鉄則として「もう新しい借金を作らない」ということを守らなくてはいけません。そこで、借金のきっかけとなるすべてのモノやコトを自分から遠ざけてしまうようにするのです。

まずは、新しい借入をしないようにクレジットカードを処分しましょう。クレジットカードのキャッシングは、利息が18%のものがほとんどです。これは消費者金融における法廷最大金利なのです。

こうしたものが手元にあり、困ったときについキャッシングを利用してしまうようでは借金ループから抜け出すことはできません。クレジットカードがなくて困ることは、日ごろの生活ではほとんどありません。カードだけ処分してしまっておき、借金返済後、海外旅行などで必要になるときに再発行してもらえばいいだけの話です。

またローンカードなどもすべて処分したほうが無難です。もう既に完済してしまったローンで、「もしかしたらまた必要になるかもしれない」と思ったとしても、実は見えないところでひそかにあなたの足を引っ張り続けています。

というのも、契約解除していないローンカードは、残高がゼロであっても、個人信用情報機関に登録されたままになっているのです。こうした不利な情報をいつまでも後生大事に残しておくことはありません。

そして、日ごろほとんど使っていない、ブランドアイテムや時計、ジュエリーなどがあれば、思い切って売りに出してしまいましょう。借金を返済すれば、またこうしたアイテムも堂々と持てるようになります。

汚れをきれいにふき取り、専用の箱が残っているならばきちんとおさめ、ショップに持ち込んで換金することで、借金の返済にあてることができるはずです。ゴールドなど相場が変動するものは、もちろん高値で売れるタイミングを見計らって処分しましょう。

また、不要な電化製品や本などある場合はネットで高く売ることも可能です。品物の需要が高まる時期に売り払うのがコツです。

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さまざまな節約や副業をしても、どうしても立ち行かないケースが出てきたとき、お金を借りられる肉親がいるならば、頭を下げてお願いしましょう。もちろん借金が返済できたら、肉親とはいえ借りたお金を返す気概を持たなくてはいけません。

首が回らないほどに借金を重ねてしまったのはあなた自身です。プライドを捨てて恥をかかないと、また火傷してしまうことになりかねません、自分を戒める意味でも、苦しいから別のキャッシングに手を出すのではなく、見張ってもらう意味も込めて親類を頼るのも考え方です。

どうしても返済できない、そんなときは?

さんざん手を尽くしてみたけど、額があまりにも大きく、おまとめローンもできなかった……頼れる肉親はいないし、もうどうにもできない。そんな場合は、債務整理を考えるのもひとつの方法です。

債務整理には何種類かあり、いずれも、今の借金の額を法的に整理し返済を軽くするというものです。ただし、債務整理は、いきなり考えず、まずは自分でできることをやってからにしましょう。これはあくまでも、夜逃げや自殺すら考えるほどに追い詰められてしまった場合の最後の手段です。

借金が膨らみ過ぎたからといって、命を落とすようなことは考えてはいけません。法的な手段で解決していきましょう。

個人再生

個人再生とは、裁判所を通じて、借金の額を減らしてもらうよう手配する制度です。原則的に、現在の借金からおよそ1/5にまでは借金を減額することができるようになります。この圧縮率は、任意整理や特定調停など他の債務整理方法と比べても大きなもので、自宅やマイカーなどの財産を残すことも可能です。

しかし、その認可はかなり難しいので弁護士の助けなしに進めることはまずできないでしょう。また、客観的に見て「減額しても支払いができないのではないか」と裁判所が判断した場合は、利用できません。そのためには安定した収入確保が必須になります。また、数年間はお金を借りることができなくなるというデメリットも忘れてはいけません。

任意整理

任意整理とは、弁護士や司法書士などの法律家が債権者との間に入り、毎月の支払額を減額してもらえるように交渉をするというものです。

交渉中はすべての返済がストップしますので、もし催促の電話がかかってきていて困っているという状態ならば、その重圧から解放されます。そして減額交渉が成立すると、無理のない分割払いで残金を支払っていくことになります。

これは法律家にすべてを任せるので、手続きとしては面倒な準備が必要ないということがメリットとして挙げられます。また交渉終了後の分割予定には金利が含まれませんので、純粋に元本だけを返済していくことになるのです。さらに、払い過ぎている利息があれば、過払い金として戻ってくることもあります。

しかし、この任意整理には5年間という時間制限があるので、減額分はすべて5年以内に返済完了をしなくてはいけません。また、返済後5年間は借金ができなくなり、ローンなどの審査にも通らなくなるのがデメリットです。なお、返済期日の遅れが続くと、残額を一括請求されることもあります。

特定調停

特定調停とは、任意整理と同様、裁判所を仲介して減額する方法です。任意整理と似ていますが、調停委員による交渉ですので、常に合意が得られる保証はありません。また調停が成立しても、その後に支払不能に陥った場合は、口座差押えのリスクもあります。

自己破産

まさに究極の一手と呼ばれる方法で、すべての財産を放棄するかわりに、すべての債務をゼロにしてしまうという方法です。裁判所に破産手続きを行い、裁判所がその申請を認めた場合、20万円以下の預貯金を残して返済を解消できます。

しかしデメリットも非常に大きいものです。向こう5~10年は借金やローンができなくなり、半年近く、一部の職業に付けなくなることもあります。そして家族がいる場合、隠しておける確率はほぼゼロです。つまり、まずバレると思ってください。

また自己破産は、ギャンブルや投資などで作ってしまった借金、また交際費として豪遊してしまった場合などは適用されません。

どうにもならない場合の借金というと、数千万から億単位のものになってくるでしょうが、数百万程度の場合は、自己破産は選ばないほうが賢明です。

まとめ

いずれにせよ、自分でできることは自分でやり、手が打てなくなった場合だけ債務整理に頼るようにするのが、よい借金返済と言えるでしょう。

そして、借金が完済したら、もう二度と同じ失敗を繰り返さないことこそが大切です。

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